直売所が始まりました
本日12月17日から今シーズンの直売所の営業が始まりました。
猛暑の影響でいちごの定植が遅れたことに伴い、大幅に収穫が遅れる可能性もありましたが、11月以降晴天が多く、日照時間が長かったおかげで例年と変わらずに直売所の営業を始めることが出来ました。一安心しています。
最近の気候の変動は本当に大きなものになっています。本日2024年12月17日の地元(埼玉県久喜市)の気象観測所のデータをみると直近のこの地域の120日間の気温は平均気温に比べて+2.0℃!東京の年の平均気温が15.8℃、宮崎の年の平均気温が17.7℃であることを考えると東京が宮崎の気温になってしまった位の大幅な気温の上昇が起こっています。
人間が暑くなったと体感出来るくらいの大幅な気温上昇は、自然環境にとってはより大きな影響を及ぼしていて、今年の水稲に起こったカメムシの被害のように今までは想像もしていなかったような現象がたびたび起きるのが日常になるのではないかと心配しています。ここまでくると「これをやれば大丈夫」というような単純な対策では対応しきれないのではないかと感じています。
当園では従来取り組んできた気温変動への対応力が高く、環境への負荷が少ない基本技術
- 有機質肥料を発酵させたぼかし肥を基本とする施肥設計
- ストレスに強いいちごの無仮植苗を土壌還元処理した隔離ベットで生産すること
- 天敵を主体としたIPM防除
これらをレベルアップさせていくとともに品種の見直し、ハウスの気温を上げない資材の導入などさまざまな取り組みを積み増すことで、栽培を持続出来る技術をつくっていきたいと思っています。
自然への畏怖と感謝を胸に、皆様に喜んでいただけるような作物ができるように励んでいきたいと思います。
増川農園 増川英徳